- 檐
- のき【軒・簷・檐・宇】(1)屋根の下端で, 建物の外壁から張り出した部分。 風雨や日光をよける。(2)「庇(ヒサシ)」に同じ。~の菖蒲(アヤメ)端午の節句に, 疫病除(ヨ)けのまじないとして軒先にさすあやめ。~の糸水(イトミズ)軒から流れ落ちるあまだれ。
「春雨は~つくづくと心ぼそくて日をもふるかな/風雅(春中)」
~の玉水(タマミズ)「軒の糸水(イトミズ)」に同じ。「つくづくと春のながめの寂しきはしのぶにつたふ~/新古今(春上)」
~を争・う(1)草などが軒をかくすほど高く生い茂る。「しげき蓬は~・ひて生ひのぼる/源氏(蓬生)」
(2)「軒を並べる」に同じ。「~・ひし人のすまひ/方丈記」
~を貸(カ)して母屋(オモヤ)を取られる「庇(ヒサシ)を貸して母屋を取られる」に同じ。~を並・べる軒と軒が接するほど家が建ち並ぶ。 家がぎっしり建ち並んださま。 軒を連ねる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.